ハイブリッド型おうち英語プログラムは、毎日英語に触れる機会をつくるプログラムです。年齢が上がるほど、あえてその時間を作る必要が出てきます。お父さん、お母さんも「英語の必要性」について意見を持つようにしましょう。
子どもたちに説得力を持って導くためには、大人自身が英語の重要性を理解していることがとても大切です。
今日の日本経済は、高齢化社会の進行、国内市場の縮小、そして国際競争の激化という三重の圧力に直面しています。これらの課題に立ち向かうために、子どもたちが英語を習得することは必須であるということは、すでに多くの方がわかっていると思います。
英語の習得は、単なる言語学習を超え、未来への大切なステップです。
日本は世界第三位の経済大国ですが、経済成長は停滞しており、若者の雇用機会は限られています。特に地方では、高齢化と人口減少の影響で地元の産業が衰退し、若者の雇用機会がますます減少しています。こうした状況は、子どもたちの将来に直接影響を及ぼす可能性があります。 しかし、英語を習得することにより、子どもたちは国内市場にとらわれず、グローバル市場で活躍する機会を得ることができます。
英語が堪能であれば、アジア、ヨーロッパ、アメリカなど海外の企業で働くチャンスが増えます。これは、国内の経済状況に左右されずに、より多くの職業選択肢と高い収入を実現する道となります。 さらに、国際的な視点を持つことは、日本企業内でも重宝されます。現在、多くの日本企業はグローバルな市場での競争力を高めるために、英語を流暢に話し、異文化を理解する人材を求めています。
このような状況は、これからどんどんと進んで行きます。子どもたちが英語を習得すれば、国内外を問わず、より多くのキャリアチャンスを得ることができるのは明白ですね。
英語教育への投資は、子どもたちが国内外で活躍できる可能性を広げ、経済的な安定と個人的な成長をもたらす価値ある選択です。 AIが発達し、翻訳はもはやAIで十分という声も聞かれます。英語はそんなに重要ではなくなるのでは?とお考えの方もいらっしゃるでしょう。しかし、よく考えてください。日本語は、世界の言語の中でももっとも複雑で難しい言語のひとつです。また、主語がなくても通じる言語としてはほぼ無二と言えます。
AIで英語や他の言語から日本語に訳すのはあまり難しいことではありませんが、日本語を英語や他の言語に訳すのは困難を極めます。ちょっとした助詞の違い、方言的な言い回し、主語がないこと(文脈から読み取る)など、AIが苦手とする分野です。コミュニケーションは、相手が言っていることがわかればいいのではありません。こちらからも発信し、伝えなくてはならないのです。
また、自分が若い頃に英語を嫌いになった経験や苦労があるからといって、子どもに英語を習得させる理由としては十分です。しかし、子どもたち自身にとっては、それがモチベーションにつながるわけではありません。もしも自分が「英語を真剣にやっておけばよかった」と思っているのであれば、今からでも子どもと一緒に始めましょう。忙しい中でも時間を作り、英語の学習に取り組む姿勢を見せることで、子どもたちは英語の重要性を実感するでしょう。 逆に、自分自身が英語が得意で役に立った経験から、子どもにも同じようになってほしいと思うかもしれません。しかし、子どもは親とは異なる個性や学習スタイルを持っています。あなたが成功した方法が、子どもにも合っているとは限りません。子どもの興味や特性をよく観察し、適切な学習方法を見つけることが大切です。このハイブリッド型おうち英語プログラムは柔軟性があり、自分のアイデアを取り入れながら、子どもに合った学習環境をつくることができます。
最後にひとつ、絶対に心に留めておいて欲しいことがあります。「英語を好きになってほしいから、楽しい授業をしてほしい」という気持ちは、わかります。あなたは、日本語が好きだから日本語が話せるのですか?違いますよね。生活に必要だからです。子どもたちが成長するころには、英語は生活において日本語と同じくらい必要になります。ですから子どもにとって英語は、日本語と同じように「必需品」と認識される必要があるのです。楽しい、にぎやかなだけのレッスンでは、必需品にはなりえません。もちろん、学校の英語が退屈で面白くなくて英語が嫌いになったという人は多いのですが、退屈した、面白くなかったと言い切れるほど勉強したでしょうか?自分が取り組まなかった言い訳になっていませんか?もちろん、英語がわかる楽しさというのはあります。英語に限らず外国語がわかるということは、自分の世界を広げます。その楽しさと、単に「楽しい」というのは違います。講師たちは、子どもたちの知的好奇心を満足させることで「英語がわかることの楽しさ」を伝えなくてはなりませんし、親も、その違いをしっかりわかっていなくてはなりません。